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フロイント産業 2019年2月決算動画を見て

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こんにちは、長期投資家のカボス( @olivetrhm)です。

 やっとフロイント産業の決算説明会動画を見ることができたので、

考察を述べたいと思います。

フロイント産業決算サマリ

まずは前期の業績についてです。

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利益面の落ち込みが激しいですね。

営業利益では19億円⇒12億円に減少(37.9%減)

今回の落ち込みの主な要因としては下記のとおりです。

Point

①政府のジェネリック医薬品80%施策により、現在70%後半まで浸透し、国内需要が後退

②中国向けのリチウムイオン電池関連は急減速

 

 特に①による影響が大きく、下記グラフの通り、2017年2月期から大幅に受注が減少しています。(緑の部分がジェネリック関連)

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説明会で伏島社長は薬価改定による、下押し圧力は残るものの、前期末でようやく底打ちをの兆しが見えてきたとコメント。

フロイント産業は化成品部門は絶好調!

前述の通り、機械部門は売り上げが復調するまで時間がかかりそうですが、

同社の化成品部門はかなり好調です。

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営業利益約10億円(+27.9%)と着実に伸びてきています。

下記グラフからわかるとおり、医薬品添加剤の売り上げがじわじわと増えてきております。

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こちらは来期の業績予想ですが、

機械部門は売り上げ減少を見込むものの、化成品部門は堅調に推移していくことを見込んでおります。

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セグメント別の利益目標の記載はないですが、仮に前期同等の利益率を確保した場合、化成品部門だけで11億円は計上できます。

機械部門は前期よりも減益で4億~5億円程度でみているんでしょうね。

機械部門の今後の戦略について

従来は日本の浜松、アメリカにしか、同社の研究所がなかったため、

営業方法として、まずはお客様にわざわざ日本、もしくはアメリカに来ていただき、

テストを経た後、購入してもらっていたそうです。

 

アメリカ以外の海外のお客様にとっては、かなり手間であることは自明です。

 

そのため、同社は昨年度末までに下記エリアにテストを実施できる研究所を設立しました。 

Point

①ミラノ

②中国

③インド(パルレと合弁会社パルレフロイントが設立)

④ブラジル(まだ未定、今後もしかすると研究所設立か?

同社が需要を見込んでいる国に研究所が設立されたこと(ブラジル以外)によって、

顧客側のアクセスが大幅に改善しました。

すぐに受注に繋がると考えるのは早計ですが、試してもらえる回数は大幅に増えることは間違いなさそうです。

 

ただ、インドではすでに一号機を受注しているとのこと。

インドの機械はメインパーツは日本、他の部品はインドで調達し、組み立てをしています。

5号機まで拡販していきたいと説明会で目標を掲げておりました。

 

また、Made in Indiaの機械は東南アジアに販売していく予定なので、

低価格帯の製品は東南アジアに売り込む戦略なんでしょう。

化成品部門の今後の戦略について

続いて、化成品部門についてですが、中国では医薬品添加剤は高品質のものを求めるようになってきております。

 

従来までは中国の販売代理店からは値下げ要求ばかりきていたのが、

値段よりも品質の良いものを供給してほしいという要望に変わってきたため、

同社に追い風になっています。

 

中国という市場の変化に加え、

すでに販売数量がかなりの勢いで伸びている製品があります。

 

一つ目は、2年前にリリースした医薬品添加剤(ノンパレル)という商品。

出荷量としては12t⇒32tになり、5年の間に40t近くになる見込み。

 

そして、二つ目は5年前に開発したスマートX(信越化学と共同開発品)という商品。

スキームとしては、生産はフロイント社、営業は信越化学社が行うというもの。

 

現時点で3t⇒14tになり、3年~5年の間には10倍に増える可能性もあるとのこと。

 

出荷量ベースの話ではあったので、売り上げに換算するとどのくらいになるのか、

推測が難しいですが、化成品部門は視界良好です。