日本アジアグループ 2020年度第一四半期決算の考察
こんにちは、カボス( @olivetrhm)です。
すでに保有株はすべて売却しておりますが、ザクティの進捗が気になり、
決算資料に目を通したので、記事にします。
JAG 2020年度第一四半期決算の結果は
いつものごとく第一四半期は赤字です。
とはいえ、前期と比べ大幅に赤字額が減少していますが、太陽光の売電が収益に大きく寄与しています。
グリーンエネルギー事業について
ではセグメント別に見ていきます。
まずは良いところから。
順調に規模拡大を図れています。
前期は155MWの出力で営業利益1,183百万円を計上し、
今期は195MWがフルに寄与し、1,511百万円。
前期比で出力数は25.8%増、営業利益は27.7%と綺麗に比例して増加しています。
日本アジアグループは今期グリーンエネルギー事業で2,900百万しか見込んでおりませんが、第一四半期の増益率を加味するとあまりにも保守的だと感じます。
前期すでに2,963百万円計上できているので、
25%増益の3,700百万くらいの利益は出るんじゃないでしょうか。
森林活性化事業について
今期からKHCの住宅事業が森林活性化事業に含まれるようになっています。
こちらはあまり期待していません。
計画値の910百万円から若干、下振れの700百万~800百万程度かもしれませんね。
来期以降もよくて横ばいか、じりじりと減益傾向になると予測します。
空間情報事業について
さて、続いて問題児のザクティ率いる空間情報事業についてです。
第一四半期は△1,075百万の赤字ですが、内△880百万がザクティの赤字分です。
同社のリリースによると、赤字体質は今期までとしており、前期2,010百万の赤字だったのを今期は△754百万の赤字に抑えようと目論んでおります。
この計画は個人的には非常に懐疑的です。
改善策を三つ上げていますが、メーカーとの価格交渉しかり、開発製品の付加価値を高める施策なんてそう簡単に成し遂げられるものではないと思います。
現時点で数字に確実にでるのは販管費250百万のコスト削減程度。
前期からどのように1,200百万もの赤字を圧縮できるのか。
実現性は乏しいと感じてしまいます。
まとめ
空間情報:△2,000
グリーン: 3,700
森林 : 700
営業利益: 2,400百万
経常利益: 400百万
全くあたらない個人予想ですが、このくらいの水準になるのでは?と予想します。
前期同様に売電で儲けた分をザクティが食ってしまうんじゃないでしょうか。
経常利益については支払利息が前期と比較して、大して増えていないので会社計画値よりは、営業外費用が膨らまないはずです。
ザクティがなければ経常利益で2,000百万は計上できるので、
ホルダーの方にとっては【さっさと身売りしてしまえ!】って思ってしまいますね。
もし 同社株を買うとしたら、ザクティの業績改善の兆し、もしくはザクティ株の売却が決まったら検討しようと思います。