【初心者向け】株式分割とは何か!?株式投資をするなら知っておくべき!
こんにちは、長期投資家のカボス( @olivetrhm)です。
さて、今回は
株初心者でも知っておくべき、株式分割について、ご説明します。
株初心者が知っておくべき、株式分割とは!?
文字通り、株式を分けることです。
例えば、あなたが株式会社Aという会社の株を一株200円で保有していたとします。
そして、株式会社Aが株式を二分割にすると発表したとします。
そうすると、下記図の通り、
一株が二株になり、そして、株価も200円から100円になります。
株価も半値になるので、分割した直後に時価総額※1に影響はございません。
※1 時価総額
株式時価総額とは、株価に発行済株式数を掛けたもの。
企業価値を評価する際の指標である。 時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。
株式分割をすることにより、メリットとは!?
前述の通り、株式分割したからといって、時価総額が上昇するなど、
直接的な影響はありません。
それじゃあ、株式分割をするのは何のメリットがあるの!?
株式分割をすることによって、投資家にとって、メリットは大きく二つあるよ。まず一つは、流動性が高まる。二つ目は配当金が増える可能性がある。
一つ目に挙げられた【流動性が高まる】とは、どういうことかというと、
イメージしやすいように、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドを例にご説明します。
同社の株価は2018年1月16日現在の数値です。
皆さん、すでにご存知かもしれませんが、同社の株を購入した場合、
株主優待としてディズニーランドのパスポートがもらえます。
それを目当てに購入を検討された方は多いかと思います。
ただし、同社の株価は11,090円ということは、同社の株を購入しようと思ったら、
約110万円という大金を用意する必要があるのです。
(最低購入単元が100株のため)
この金額だと購入に踏み切れない方はかなり多いと思います。
そこで、もし、今後、同社が株式分割を発表してくれたとしたら、
①二分割の場合⇒約55万円
②五分割の場合⇒約22万円
③十分割の場合⇒約11万円
このように最低購入額がかなり下がります。
二分割だとまだ高いかもしれないけど、五分割、十分割されたとしたら、かなり安く感じて、個人投資家が優待目当てで飛びつきそうだよね。
そうだね。そう思う投資家が大勢いると思うから、その買い需要を見越して、我先に買いが殺到し、株価は分割前よりも、上昇する可能性濃厚だね。
そういうことか。最低購入価格が安くなる⇒流動性が高まる⇒購入を見送っていた投資家が購入してくる⇒株価上昇に繋がる!ということなんだね!?
うん。もちろんすべての銘柄がその通りではないけど。オリエンタルランドのように分割前は100万円以上するような銘柄は流動性が高まることによって、株価上昇は期待できると思うよ。
つづいて、配当金が増える可能性がある点についてご説明します。
こちらはいたってシンプルです。
配当金というのは1株あたり??円という風に、企業は株主に対して、配当金を支払います。
(最低単元数によって、1株あたりなのか、100株あたりなのか変動します。)
さきほどの株式会社Aが分割前に一株当たり5円出していたとします。
そして、配当金も半分になるかと思いきや、
企業は配当額を設定する際、小数点は設けることはなく、
整数にします。
その結果、一株あたり2.5円ではなく、切り上げて3円にするといったケースが多く、
投資家は分割されたことに二株所有しているので、3円 X 2株 = 6円の配当金がもらえ、
分割前に5円より、多くもらえるということです。
【番外編】ライブドアが株式100分割を実施したその本当の意味は!?
株式分割の記事を書いたついでといっては何ですが、
あのホリエモンこと堀江貴文さんが社長を務めていたライブドアについて、
ご紹介したいと思います。
なぜ、ライブドアかというと、ライブドアは2000年3月に上場してから、
株式100分割を含め、4度の株式分割を繰り返し、株式発行数を3万倍にさせました。
前述の通り、株式分割の目的として、【流動性を高める】ことが主目的ですが、
せいぜい10分割が常識の範囲内で、100分割は常軌を逸していると言わざるを終えません。
ただ、こちらの本に、その本当の目的について記されておりました。
少しご説明します。
株式分割を繰り返すことによって、ライブドア株を10円、1円で1株を買えるまで最低購入価格を下げる。
流動性を極限まで高めることによって、通貨の代替になる。
ライブドアが存続し、事業を多角化、
従業員が何十万人、何百万人という従業員を抱え、
そして、ストックオプションなどで、従業員に株を持たせる。
そうすることによって、ライブドアが扱う商品をライブドア株で売買できるようになれば、一つの小さな国家が生まれる。
まさしく、株式分割による【流動性の極み】を視野に入れた戦略だったということです。